しばらくゆっくり過ごせばまた、普通の毎日が戻ってくる
…ということはなく、別室登校の方が日常となってきた頃。
特別教室担当の先生に言われたました。
「タクミ君、自己肯定感がすごく低い状態です」
中学生。
人生の中でも一番周りの目が気になる思春期真っただ中。
みんなと同じ生活が送れなくなった自分をどれだけ責めていることか。
そんなときふと頭に浮かんだのが英検でした。
そして、受験してよかった!
英検受験を思い立ってから現在まで
6月 4級合格
10月 3級合格
定期テストも英語は90点以上が定着
模試も偏差値60以上キープという嬉しいおまけもついてきました。
ちなみに別室登校状態になる前のタクミは、部活に明け暮れ、成績は中の下。
「まあ、楽しそうだからいいか。勉強とは関係ない世界もある」
と、私も夫も傍観状態でした。
英検のいいところその1 小さな成功体験を積み重ねることができる
自己肯定感を高めるには、とにかく小さな成功体験を重ねること。
ということはよく言われますよね。
英検のおすすめな点は、まずはこの、小さな成功体験をちょこちょこと味わうことができることです。
英検は5級→4級→3級→準2級→2級→準1級→1級、と進んでいきます。
中学校での学習範囲は5~3級。
5級は入門編として、英語を習っている小学生が力試しにと受験することも少なくないレベルです。
試験は6月、10月、1月と年3回あるので「不合格でも次回頑張ろう」というモチベーションを保ちやすいというメリットも。
3級以降は二次試験で面接にてのスピーキングテストが加わりますが、一次試験のみ合格、二次試験不合格、あるいは受けることができなかったという場合は、1年間は次回試験の一次試験は免除されます。
「〇級合格!」
だけではなく、
「今回は一次テストは合格!」
といった、達成感も味わえるわけです。
英検のいいところその2 一生モノの資格であること
TOEFLやTOEICのスコアが期間限定なのに対し、英検の有効期限は一生。
時間がたっぷりある不登校、別室登校時代に取得しておけば、生きている限り履歴書に書き続けることができるのです。
また、内申点の加点、入学試験の免除などのメリットが在る場合も。
合格の暁には立派な証明書もいただけます。
英検のいいところその3 特別な準備はほぼいらない
これは3級までに限ったことですが、高校受験準備、定期テストの勉強のみで充分コト足ります。
ただ、二次試験の面接は決まったパターンがあるので、前もって内容を把握しておくのがおすすめ。
YouTubeでも英検二次面接対策の動画は人気があり、選び放題。
タクミはこちらにお世話になりました。
まったり感あふれて癒されます…
動画を参考に、親子で役割を交代しながら、面接官と受験者のロールプレイングもけっこう楽しいですよ。
英検受験 ちょっと気になるところ 知っている人に会いたくない…
学生時代に受ける英検といえば、学校単位の団体申し込みのイメージがありますよね。
けれど、団体を通さずインターネットや書店にて個人的に直接申し込むことも可能です。
不登校や別室登校状態だと、
「クラスメートに会いたくない」
というところに引っかかるお子さんもいらっしゃるかもしれません。
以下はご参考までに、の情報です。
タクミは個人でインターネットを通して申し込みましたが、4級、3級一次、3級二次とも、知っている顔は誰ひとり見なかったとのことです。
★英検はこちらからお申込できます★
問題の傾向を知っておきたいときは、過去問がおすすめです。
この記事をアップしてから2年後、現在タクミは高校2年生。
中学生の時の英検合格体験を足場に、先日英検2級を取得しました。
次回英検での準1級合格を目指して勉強中。
英語で海外の方とやり取りを楽しんでいる様子も時々見かけます。
2年前、英検に挑戦したという小さな出来事は、辛かった時期のタクミの世界を広げ、心を支えてくれたと感じています。
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