【読書感想文にもおすすめ】パール・バック 大地(三)【ストーリー,レビュー】

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<大地(三)> 作者 パール・バックのこと

作者パール・バック(1892~1973)はアメリカ人の女性作家です。
生後三か月で宣教師の両親とに中国に渡り、中国語と英語のバイリンガルとして育ちます。
大学進学のため、一度はアメリカに帰国しますが、卒業後再び中国へ。
彼女が処女作「東の風・西の風」に続き、二作目に書いた作品が「大地」です。
「大地」は大ベストセラーとなり、パール・バックはアメリカ人の女性作家として初めてノーベル文学賞を受賞しました。
晩年は、パール・バック財団を設立。
アメリカ人とアジア人の混血人孤児たちを教育する活動をすすめました。

「大地」は、

「大地」

「息子たち」

「分裂せる家」

の三部からなり、一般的にはこの三冊を合わせて「大地」と呼ばれますが、今回は三部「分裂せる家」のご紹介になります。

✿ (一)(二)のレビューもございます↓

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<大地(三)> ストーリー

大地三巻は、王龍(一巻の主人公)の三男、王虎と彼の一人息子、王淵を軸に繰り広げられます。

時は19世紀末から20世紀にかけて、中国が古い体制から新しい体制に生まれ変わろうとしている激動の時代。

王虎は軍閥の党首として、勢力の拡大を続けています。

二巻にて最愛の妻に裏切られ、自ら妻を殺した後、跡継ぎ欲しさに二人の妻を迎えその一人が産んだたった一人の男の子が王淵。

王虎が王淵に傾ける情熱と愛情はただならぬもので、王淵が微笑みを向ける対象が母親、妹であっても嫉妬してしまうほど。

それはただ一人の自分の跡取りであるという理由の他に、王淵が彼の母親、阿蘭の面影を宿していることを王龍は気づいているのかいないのか…

<大地(三)> 王淵の中に再び現れた阿蘭

面影だけではなく、王淵からは、王虎の亡き母、阿蘭が息をしている音が聞こえるようです。

がっちりした背の高い体つき、色黒な肌。

そして、土を耕し、作物を育てることへの情熱。

控えめで実直な性格。

性別こそ違えど、王淵は阿蘭によく似ています。

王虎は、王淵が幼いころから武術を習わせ、士官学校に入れ、自分が大きくした軍隊を一人息子に継がせようと必死でしたが、反比例して王龍の心は父からは離れて行くばかり。

とうとうある日、王淵は父のもとから、都市で暮らす異母妹の母(王虎の第一婦人)のもとへ逃亡を決行します。

街では今までの窮屈な暮らしから解放されて、遊びや勉強に充実した日々を送る王淵でしたが、運命の流れに巻き込まれ、革命運動に加担した罪で牢屋にて死刑を待つ身に。

さて、王淵の命はここで尽きてしまうのでしょうか…

<大地(三)> めぐるめぐる…

振り返ってみれば王虎も、父王龍の地主という土に縛り付けられた生活に嫌気がさして、武将として生きていくことに決めたのでした。

そして王虎の息子王淵は、血なまぐさい軍の生活に辟易して別世界を求めます。

親が子供を引き留めようとすればするほど、同じ強さで子どもは反対方向に離れていこうとする…これは古今東西続くループなのでしょうね。

お子さんとのすれ違い、意見の食い違いにちょっとお疲れ気味のお母さん、お父さんにも、共感できる一冊かもしれません。

次回はとうとう最終回、大地(四)。

四巻も王淵を中心にストーリーが展開される模様です。

 

 

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