「え…私何かしましたか?」
と訊きたくなるような接客を受けて悲しい気持ちになることって、ありますよね。
「客の態度が悪いから店員の態度も悪くなるんだ」
と、いう意見もありますが、
「その接客に悲しくなりました」
というあなたは、クレームを入れたり直接意見したり、ということに躊躇してしまう優しい方なのではないでしょうか。
そんなあなたが、お客はえらいんだ!なんて態度をとるなんてことはきっとないはず。
元気出してください。
今日は店員さんの接客態度に悲しくなった時、気持ちが楽になる方法をご紹介します。
【対処法その1】 そのお店のレビューをチェック
美容院、スーパー、飲食店など、たいていの商業施設の名称を検索すると、複数のサイトでのレビューページが表示されますよね。
まずはそのレビューを読んでみることをお勧めします。
ビックリするような接客を受けたお店って、意外と同じように感じたお客さんの声が載せられていることが多いです。
私も以前、足しげく通っていた和食屋さんがあったのですが、ある時を境に店員さんの接客がものすごくぞんざいになったんです。
「私の気にしすぎ?」
と思いつつ、グーグルレビューを検索してみると…
「最近変わりましたね、何かあったんですか?」
「私もひどい接客を受けたのですが、後ろに座った方はさらに信じられない扱いをされていました」
など、次から次へと低評価のレビュー。
レビューに目を通しているうちに、体調が悪かったり、人員が足りなかったり、家族内でもめ事があったりしていっぱいいっぱいだったのかもと、想像する余裕が生まれました。
なにより、あのぞんざいな態度は私だけに向けられたものではない、という事実に安堵。
人が傷つくのは、
軽んじられた
大切に扱ってもらえなかった
価値を認めてもらえなかった
という、承認欲求が傷つけられた時だと思います。
自分が軽んじられたのではなく、相手の調子が悪かった可能性が高いことを知れば、悲しみも和らぐのではないでしょうか。
ちなみにほとぼりが冷めた頃再び例の和食屋さんを訪れると、その店員さん、ごくごく普通の接客態度でしたので、今でも時々ランチを楽しんでいます。
【対処法その2】 店員さんの態度から学べるところを見つける
悲しい思いをしたとき、心は痛くて辛いですが、一呼吸おいて俯瞰してみると、大切な学びを体験することもできます。
わたくしごとですが、先日、文房具を買いに行ったお店で叩きつけられるようにレシートを出されたことがありました。
「え…」
と、とても驚き、悲しい気持ちになりながら車を運転しながらの帰り道、ふと我が身を振り返ってみました。
「忙しいとき、私もあんな対応をしていないかな」
職場で、家庭で、いっぱいいっぱいの時、自分もあんな風に怖い顔をして思いやりのない振る舞いをしていないか。
振り返ると「そういうこと、あるな」という結論に至りました。
人間て、なにかきっかけがないと気づけないことってありますよね。
「いっぱいいっぱいのときこそ、一呼吸おいて自分も相手も大切にしよう」
あの店員さんは、私がそのことに気づくために無意識にあんな接客をしてくれたのかもしれません。
【対処法その3】 トイレに行きたかったのだと思う
トイレに行きたい…
もう限界…
そんな時、にこやかに接客なんてできませんよね。
生理現象ですからね。
「早くこの仕事を終えてトイレに!」と、もう、やっつけ仕事的になってしまうのは仕方ないです。
もしかして、あなたが「不機嫌」「ぞんざい」「偉そう」に感じた店員さんはただ、
トイレに行きたくて必死
だったのかもしれません。
【対処法その4】 厄落とししたと思う
「嫌なことが一つ起こったら、因果がひとつ落ちる」
という斎藤一人さんのお話を聞いたことがあります。
因果とは、因果応報のこと。
前世、今生、と、私たちの魂が行ってきた行為の結果があらわれることです。
誰かに喜びを与えるとそれが返ってくる
誰かに悲しみを与えるとそれも返ってくる
ということです。
もしあなたに今回店員さんの態度に悲しくなってしまったとしたら、それはあなたが背負ってきた因果の結果かもしれません。
斎藤一人さんはおっしゃっていました。
「嫌なことが起こったら、因果が一つ落ちてよかった、と喜べばいい」
「あー、よかった」
という、明るい言霊で、さらに運気はアップ間違いなし、かな。
【対処法その4】 嫉妬されたんだわ、と思う
「私が素敵だから嫉妬されたんだわ」
と思うのはいかがでしょう。
私はけっこう人間関係で落ち込みやすいのですが、落ち込んでいる私に家族がくれるお決まりのフレーズがあります。
「果子が可愛いから嫉妬されたんだよ」
というのがそれ(あ、念のため書いておきますが、私は最高に甘く見積もっても「フツウ」の中年です)。
思いやりからの言葉だとわかっていても、「かわいい」「きれい」「すてき」などの言葉は心を明るくしてくれませんか?
自分の心の中でこっそり思うのもよし。
家族や彼に「落ち込んだらこう言ってね」
と頼んでおくのもよし。
悲しいことがあったときはうんと甘い言葉がホントに効きます。
【対処法その5】 そういう扱いを受けてきた人なんだな、と思う
一昔前のことですが、若い頃お姑さんにいじめられた方が、自分が姑になった時同じようにお嫁さんをいじめてしまった、という話を幾度となく耳にしたことがありました。
先輩にいじめられた人が、同じように後輩をいじめてしまう、というパターンもありがちです。
「こんな辛い思いは他の人にはさせまい」
と、辛い体験で自分を立派に鍛える方もたくさんいらっしゃいます。
けれど悲しいかな、人間は周りの人の影響を受けずに生きることは難しいもの。
「あなたのまわりの5人の平均があなたである」
というお話、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

あなたを悲しませる対応をした店員さんも、もしかしたら今までまわりの人に丁寧な、思いやりのこもった扱いをされる体験がとても少ない方だったのかもしれません。
【対処法その6】 感じが悪いのではなく、緊張しているのだと思う
緊張していると、表情がこわばったりうまく笑えないことってありますよね。
手先もスムーズに動かせなくて、レシートをそっと置こうと思ったのに、手が滑ってまるで叩き付けるように置いてしまった、ということもあるかもしれません。
あなたを悲しませた店員さんも、
接客に慣れていない
緊張してしまう性格
注意されてばかりで接客に自信がなくなってしまいさらに緊張の悪循環に陥っている
そんな状況だったのかもしれません。
業務をこなすだけでいっぱいいっぱいだったのかも。
だとしたら「頑張ってくださいね」の一言で一件落着にできそうじゃありませんか?
【対処法その7】 走る、または 歩く
それでもやっぱりすっきりしない、もやもやする!という時は…
からだを動かしましょう!
運動、特に有酸素運動は、セロトニンやエンドルフィンといった、気持ちを安定させ、明るくしてくれる脳内物質をお薬並みに放出してくれるということはよく知られています。
普段から運動し慣れている方はがっつり走るのもよし、
運動なんて前回いつしたかな…という方は近くの公園をテンポよく歩いて一周するだけでも。
おまけに身体が疲れれば、夜には良質の睡眠をとることができます。
睡眠は心にも身体にも最高のお薬。
しっかり動いてバンバン脳内物質を出して、美味しいものを食べてぐっすり眠って…
明日の朝にはいつもの素敵なあなたに戻っていますように。
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