「GIMPで画像を斜めにカット・トリミングしたい」
「GIMPでの画像の斜めのトリミングがうまく行かない」
といった悩みをお持ちの方向けに、
この記事では、GIMP 2.10で画像を斜めにトリミングする手順を、
初心者の方でも簡単にできる、マウス中心の4ステップで解説しています。
作例
この記事の手順を使用すると、以下のように画像をトリミングできます。
手順
手順は、GIMPを起動した後、画像を開く操作から始まり、
トリミング処理、画像のサイズ調整、保存・エクスポートで終わる、4ステップとなっています。
手順での画像は、作例の編集前と同じものを使用しています。
事前設定(アルファチャンネルの追加)
画像を操作する前に、事前設定として「アルファチャンネルの追加」を行います。
GIMPのウィンドウ上部にあるメニューバーを、
「レイヤー」→「透明部分」
の順に展開し、「アルファチャンネルの追加」をクリックします。

グレーで選択不可になっている場合は、既に追加されていますので、次へ進んで問題ありません。
画像を開く
GIMPで画像を開く方法は、GIMPを操作して開く方法と、エクスプローラーからドラッグ&ドロップする方法があります。
以下の手順では前者の方法を使用しますが、後者でも問題ありません。
GIMPのウィンドウ上部にあるメニューバーの「ファイル」をクリックし、
「開く/インポート」をクリックします。

ファイルの選択画面が表示されますので、トリミングしたい画像を探して「開く」をクリックして開きます。
選択範囲の指定と削除
このステップでは、トリミングで残したくない不要な範囲を、選択範囲として指定し、
削除することで、斜めのトリミングを行います。
ツールボックスから、「自由選択」をクリックします。

選択の際には、まず、トリミングの境界線とする2点を設置します。
注意点として、この2点は、画像よりも外側から、画像を横切るように設置します。

2点を設置し終えたら、不要な範囲を完全に囲んで範囲を決定します。
不要な範囲が漏れなく囲まれるように、3点目以降を任意の場所に設置した後、
最後に境界線のもう1点をクリックします。

不要な範囲が選択範囲となり、点線で強調されましたら、「Delete」キーを押します。
この操作で、不要な範囲が灰色のチェック模様に切り替わっていれば、トリミング処理は成功です。

次に、画像サイズの調整を行いましょう。
画像サイズの調整(任意)
トリミング後の画像に対して、切り取られた透明部分が大きい場合には、
画像サイズを色のついた範囲のみになるよう、自動調整することができます。
この手順は、メニューバーの「画像」より、「内容で切り抜き」をクリックするだけです。

保存・エクスポート
保存・エクスポートの際は、メニューバーより、「ファイル」をクリックし、
「保存」、「名前を付けて保存」、「○○に上書きエクスポート」または「名前を付けてエクスポート」
から、適切な項目を使用します。

各項目が示している保存方法は以下の通りです。
- 保存・名前を付けて保存:GIMP用の編集ファイルとして保存する。画像ファイルではないので、GIMP以外では開けない。
- ○○に上書きエクスポート:「画像を開く」で使用した元の画像ファイルを、編集後の画像ファイルとして置きかえる。
- 名前を付けてエクスポート:任意の名前と画像ファイル形式を指定して保存する。
ファイルの保存画面や、保存する画像の画質調整画面が表示されます。
ファイルの保存画面では名前と場所を、指定して「保存」をクリックし、
画像ファイルの場合は形式も確認して「エクスポート」をクリックします。
画質調整画面は必要がなければ、そのままの設定で「エクスポート」をクリックします。

まとめ
この記事では、GIMP 2.10を使って、画像を斜めにトリミングする手順を学びました。
ポイントは以下の通りです。
- 「アルファチャンネルの追加」を忘れずに設定する
- 「自由選択」ツールで境界線を引き、不要な範囲を選択範囲にする
- 範囲の削除には「Delete」を使う
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
ご質問やご指摘などがございましたら、お気軽にコメント欄までお寄せください。
コメント