本当は泣きながら登校してた【30年目の告白】

★ 子育てイロイロ

先日10年ぶりくらいに幼馴染と長電話をしました。

「せっかく受験して入った中学、楽しくないみたいなんだ」

と、娘の近況をぼやいた私に彼女は

「私も同じだったよ。

一学期なんて泣きながら登校してた」

ビックリでした。

私の記憶の中で、あか抜けた制服を着て手を振って通り過ぎていく幼馴染は、いつもキラキライキイキしていたから。

「全然そんな風に見えなかった」

「許されなかったからね。学校に行きたくないなんて。

慣れない電車通学、全とっかえのクラスメイト、その上初めての定期テストはボロボロで母に家を追い出されそうになった」

と幼馴染。

「いつから中学が楽しくなった?」

「二学期真ん中頃かな。

いろいろコツがつかめて、テストも部活も思うように結果を出せるようになった」

ふと、彼女にお願いしてみせてもらった、全教科偏差値70越えの大学受験前の模試の結果を思い出し

「すごかったよね、模試」

と感嘆すると

「全然使えなかったけどね」

と自嘲してから

「世間からほめられる存在である私しか認めてくれなかった母をいまだに許せないんだよ。

泣き言なんて言おうもんならパニックになる母には不機嫌な顔さえ見せられなかった。

40も越えて情けないよね」

そっか…辛かっただろうな、と中学生だった彼女の孤独感を想像しつつも、彼女のお母さんの気持ちもわかるような気がして切なくなりました。

 

辛い顔をしたあなたの顔を見るのが辛い

だから笑ってて。

しあわせって笑ってて。

お願いだから。

子どもの痛みを自分の痛みのように感じてしまい、思考が止まってしまう感覚、最近私も感じたばかりだったからです。

悲しんでいる顔

楽しくない、とつぶやく言葉、

疲れた、辛いと横たわる後ろ姿。

そんな姿も含めてその子なんだ、とまるごとその子を受け入れるべし

正解はわかってるけど心がついて行かない。

心の近さゆえに傷つけあってしまう。

しあわせを望むがゆえに優しくできない。

 

解決策は親離れ子離れなのかな。

たとえば友達なら、どんなに親しかったとしても相手の悲しみに動揺するなんてことはないものね。

お互いに影響しすぎない距離を見つけないと。

 

そんなことを考えながら電話を切りました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました