子どもの「行きたくない」気持ちを思い出したくて、副業始めました ①

★ 不登校・別室登校

一学期、新入学先の中学校への登校の足取りが重かった娘。

せっかく受験して入った中学なのに、ともどかしい気持ちの私。

「責めちゃいけない、焦っちゃいけない」

と、顔で笑って心で泣いて、の毎日でした。

(ちなみに2学期現在はなんてことない顔で通っています)

本当は泣きながら登校してた【30年目の告白】
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そんな不調な1学期にふと思い浮かんだこと。

新しい生活を始めたときのしんどさ、そこから抜けていく過程を身を持って体験したい

を実現するため、副業、というか、新たなパートをもう一つ始めてみました。

大人になると、心身にしみこんだルーティンの連続で生活が成り立ってしまいがち。

私自身も日々の家事、5年近く続けているパート、子ども関連の毎日のアレコレと、やるべきことは山盛りであるわりには、気持ちを揺すぶられることの少ない毎日。

新しい世界に飛び込んだ後の憂鬱感、すっかり忘れてしまっていました。

 

現在開始後約半月が経過。

新しい世界に飛び込む前、

飛び込んだ瞬間、

始めて間もない頃

の気持ちを自分の心身を使ってリアルに感じることができ、かなり学びになりました。

新学期が始まりイマイチ登校の足が軽やかではないお子さんにお悩みな方、

始めたばかりの仕事に行きたくない方にも、わずかながらでもご参考にしていただけたら嬉しいです。

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副業開始直前

まず、副業先を選ぶにあたっては、

・興味のある職種であること

・体験したことのない業務

を条件としました。

というのは、娘の進学先が「本人が行きたくて言った学校」であり、中学校という未知の世界だった、という条件になるべく合わせたかったからです。

というわけで新パート開始一日前。

感じた気持ちは…

「あー、やめとけばよかった…」

でした。

興味はあるけれど、仕事としては経験したことのない業務内容、ホントに自分にできるんだろうかという不安と、どんな人たちと仕事をするんだろうか、という不安でいっぱいで。

「パート一日目、行かなかった」と、検索をかけた程の憂鬱感でした。

副業開始一週目

そんなほぼ不安一色の気持ちでスタートしたパート一日目。

ありがたいことに、職場の方には明るくあたたかく迎え入れていただけました。

仕事内容も丁寧に教えていただき、休み時間も輪に入れてくださって。

無事一日目を終えたのでした。

そんな何の問題もない一日だったにもかかわらず

帰宅後の私を襲ったのは

「あー、あんなこと言わなきゃよかった」

「あの時ああすればよかった」

という一人反省会的後悔と、身体のぐったり感。

そして次の勤務日の朝、感じたことは

「あー、行きたくない…」

別に何か嫌なことがあるわけじゃないけど、疲れた

一学期娘が発していた言葉の再現状態でした。

副業開始2週目

2週目の最初もやはり、足取り重く出勤。

ただ、仕事内容が具体的に把握できたことで、重さは少し軽くなりました。

そして2週目の最終日の出勤前の朝、ふと気づいたこと。

「あれ、わたし、気分が平らだ」

行きたいとか行きたくないとか、そんな気持ちを感じることもなく、自動的に体が職場に向かっていました。

行きたくない期を後押ししてくれたコト3つ

そういえば、新しい仕事スタート一週目の「行きたくない期」に背中を押してくれたことが3つありました。

【その1】身近な人の成功体験

行きたくない期の頭の中にまず浮かんだこと。

それは昨年転職した友達の1年間の様子でした。

頻繁にやり取りする友達だったので、彼女がまっさらな状態で入社してから、紆余曲折や葛藤を経て、職場でのポジションを固めていった1年間の様子を映画を見るように思い出すことができました。

友達いわく、

「人間関係のことを気にしすぎると委縮して何もできなくなってしまうから、あまり細かいことは考えないで仕事で信用を得ていくことが楽になる近道だと思う。

仕事ができるようになれば自分に自信もつくし」

これを学校に言い換えると、とりあえず勉強でも部活でも、自分の頑張りたいことに集中して人間関係は後からついてくるものと割り切ること、といったところでしょうか。

何かできるようになりたければ、もうすでにそれができている人のそばにいるのが一番

とは、よく耳にすることですが、身近な人の成功例は、かなり強力な追い風となるのだな、と実体験として感じました。

【その2】頭で考えている時が一番つらい

2つ目は脳科学者の茂木健一郎さんのYouTubeで耳にした言葉です。

うろ覚えなので、細かなところに間違いがあったらごめんなさい。

「まだ起きていないことを頭の中で予測している時が一番不安が強いとき。

実際動き出してしまえば脳はちゃんと動き出す」

確かに行きたくない気持ちは出勤前の夜~朝にかけてがピーク。

玄関を出て車に乗ってしまえば、ぐんと辛さは減っていました。

娘のケースを思い出しても、朝は石像になる直前のような重いオーラをまとって出かけたのに、帰りは表情や空気が別人のように軽やか、といったことがよくありました。

自分のことならば、このことを納得してとりあえず職場に向かうという選択一択なのですが、子どもに置き換えると…

休みたいくらい疲れているなら休ませた方がいいのかな

ここは背中を少し押すべきかな

と、迷いが出てきそうです。

【その3】ハーブの力を借りる

睡眠不足はメンタル面に悪影響と聞き、

午後以降のカフェイン入りの飲み物を控えて、睡眠の質を高めるようにしました。

午後以降、飲んでいるのはこちらのハーブティ

 

安眠効果のあるカモミール、セロトニン濃度を高めて気分を明るくしてくれるセントジョーンズワート、心が落ち着くGABAの効果を高めてくれるバレリアン、緊張や不安を和らげてくれるパッションフラワーと、メンタルの安定を促進してくれる成分が盛りだくさん。

睡眠がしっかりとれた翌朝は、すっきりした気持ちで動き出せると実感しています。

まとめ

新しいパートを始めることで、

これといってイヤなことがあるわけじゃないけどなんとなく行きたくない

気持ちを「なるほど、こんな感じなのかも」と予測することができたここ2週間でした。

新しい生活に飛び込んだら、疲れるのも不安になるのも当たり前。

もし「行きたくない」と感じているのが子どもならば、気持ちを汲み取りつつのんびり新しい生活に慣れていくのを待つスタンスでいいのかな、と感じました。

「行きたくない」のが自分なら、

行きたくない気持ちを認めつつ、とりあえず玄関を出る、の積み重ねかな。

 

何か新しいことに挑戦した時、結果があらわれる前に「サイレント期間」という、停滞とも思える時期があるそうです。

目に見える姿はただダラダラしている、立ち止まって動けずにいる、疲れてぐったり倒れている、そんな状態の時期です。

けれど同時にこの時期は、目に見えないところでは強く深く根を伸ばしている時期。

この期間がいつ終わるのかは誰にもわからないけれど、終わった時期に生まれる新しい自分や誰かを楽しみに、地道に1日を積み重ねるのも楽しいかもしれません。

さなぎから出てくる蝶を心待ちにするように。

 

コメント

  1. スイカ より:

    そういう経緯で、副業を始められたんですね。私も新しい仕事とか新しい人間関係のスタートが苦手なので、とても参考になりました。先日、徹子の部屋で、高齢者にまず必要なこと、和田秀樹先生が言っていたの。「意欲」「変化」。同じことを繰り返している生活は、前頭葉を弱らせるんだったっけな。。私のことだ、と思いました。果子さんの記事を読んで、改めて、私も新しいことへ向けて動かなきゃな、と思いました!

  2. 果子果子 より:

    スイカさん、コメントありがとうございます!
    副業開始の動機、その分野に詳しくなりたいな、とか、理由は他にもあったのだけど、子どもの気持ちに共感する材料が欲しい、ということが大きかったです。
    そして、スポーツも前頭葉を鍛えるっていうからスイカさんの前頭葉はすごく健やかだと思います(^▽^)

    新しいことへの挑戦、年々億劫になってくるよね…でも、歳を重ねるほど大事なんですね。
    和田秀樹さん、最近老化に関する本を出したよね。読んでみようと思います。

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