発達障害? 発達障害支援センターへ

メンタルケア

学校に行けない、教室に入れない、お子さんがそのような状態に陥ると、様々な相談機関を紹介されることも。

普段なじみのない施設名を耳にし、戸惑われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回はそんな相談機関の中の一つ、発達障害者支援センターにての支援の流れをまとめてみました。

 

タクミが別室登校になったきっかけは、中学二年生のクラス替え後から始まった一部のクラスメートからの言葉のいじめ。

小学校入学時より中学二年生のその時まで、登校渋りや学習に関する問題点を指摘されたこと、発達に関して気にしたこともなかったため、担任の先生から発達障害者支援センターを紹介されたときは

「どうして?」

と戸惑いました。

「何かきっかけがつかめるかもしれません」

という担任の先生の言葉に背を押され、

カウンセリング→診断テスト→テスト結果を受け取る

のフルコースを体験。

感想は

「行ってよかった…」

です。

 

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発達障害とは

https://hnavi.jp/column/article/3502700より

ご存知の方も多いと思いますが、発達障害は以下の三つに分類されます。

★ 自閉症スペクトラム障害(ASD)

従来型の、知的障害のある自閉症と高機能自閉症(アスペルガータイプを含む)を合わせて、自閉症スペクトラム障害と呼びます。

高機能自閉症は知的障害がなく、言葉や社会性の発達に難しさがあります。

アスペルガータイプは共感力が弱いことから、コミュニケーションが苦手という特徴がありますが、言葉の遅れは少なく、しゃべる自閉症と呼ばれることも。

また、自分の興味を持った分野に関しては驚くほどの知識を披露して周りを驚かせることも少なくありません。

★ 注意欠陥多動性障害(ADHD)

好奇心旺盛で、多動性、衝動性が高いのが特徴です。

過集中と不注意という集中力のアンバランスさがあり、中でも不注意性の高い子どもをADDと呼びます。

★ 学習障害(LD)

聞く、話す、読む、計算するなど、特定の分野に極端な難しさがある障害です。

読字障害(ディスレクシア) 字を読むのが苦手

書字障害(ディスゲラフィア) 字を書くのが苦手

算数障害(ディスカリキュア) 計算や数を理解するのが苦手。

 

上記のうち、複数の特性を併せ持つケース、診断がつかないグレーゾーンのケースも少なくありません。

面談の予約~カウンセリング

 

まずは発達障害支援センターのリーフレットに記載されていたホームページにアクセス。

お問い合わせのページから、現在の状況とこちらの連絡先を記入し申し込みボタンを押しました。

返信が届いたのは、約3日後。

面談希望者が多いため、面談の予約を入れることができたのは1か月半後でした。

当日はタクミなしで、私のみの面談。

担当してくださったカウンセラーさんから発達障害についての詳しい説明があり、その後タクミの生育歴や現在の状況についてお話を聴いていただきました。

一通りのカウンセリングが終わると、発達障害の状態をはかるための知能検査を希望の有無を訊かれ、お願いしました。

こちらも希望者が大変多く、予約できたのは2か月後。

お住まいの地域による程度の差はありますが、発達障害に関する検査や診察を予約した場合、数か月単位の待ち期間は珍しくないとのこと。

進路を決める、入学にあたってなど、具体的な心配事がある場合は、余裕を持った申し込みをお勧めします。

 

知能検査を受ける

二か月後、知能検査を受けるため、タクミとともにセンターを再訪問。

受けた検査はウェクスラー式児童用知能検査第4版(WISC-IV)

世界で最も一般的に用いられている、5歳~16歳までの子どもに用いられる児童用の知能検査です。

検査は臨床心理士さんのもと行われ、所要時間は約2時間。

テスト終了後のタクミの感想は、

「かなり思考に時間を使うものが多くて疲れた」

とのことでした。

 

診断結果を受け取る

 

検査からおよそ1か月後、知能検査の結果を受け取りにセンターへ。

検査担当の臨床心理士さんが検査報告書をもとに、検査結果や数値の読み方を約1時間、丁寧に解説してくださいました。

 

ウェイクスラー式知能検査の指標は以下の4つ。

言語理解指標 言葉や物事課題解決の知識量はどのくらいあるか、また、その知識を運用することができるか

知覚推理指標 視覚的なヒントから形を正しく構成したり関係制を推理できるか

ワーキングメモリー指標 短期間記憶した情報を操作することができるか

処理速度指標 単純な視覚情報を素早く正確に読み込み作業することができるか

これら4つの指標から導き出された数値と、それぞれの群指数の差から、全体的な知的水準(FSIQ)を導き出します。

 

結果を読み解くとき重要視されるのは、それぞれの数値の高低だけではなく、各数値の凹凸です。

例えば、言語理解指標が平均以上なのに、処理速度指標が平均以下の場合、周囲からは「理解力のある子」というイメージを持たれます。

けれど実際課題をこなす際には作業能力が低いため「怠けている」「努力が足りない」という誤解を受け、自信を無くしがちに、といったことに。

タクミの場合もそれぞれの数値は平均内ですが、得意なこと、不得意なことの差があるため、特徴に合った工夫や手立てが必要、とのアドバイスをいただきました。

 

診断、その後

 

発達障害支援センターでの支援は知能検査の結果を受け取ったところで終了となりました。

今回、発達障害の診断はおりませんでしたが、

タクミの苦手な分野、得意な分野を把握できたこと

そして、短期記憶の能力等、人間には努力ではどうにもならない部分があることを知ったことは大きな収穫でした。

もし、今、お子さんが何かしらの生活上の困難を感じていらっしゃったとしたら、発達障害支援センターにての支援を受けることは

自分がどんな環境に居れば心地よいかを知ることができ、

凹の部分を埋めるための手立てを得られる

など、漠然とした「どうしよう」との戸惑いから、具体的に前に進むためのワンステップになるのではないでしょうか。

 

ちなみにタクミの診断結果から得られた弱点は短期記憶の弱さでした。

本人も思い当たる節があったらしく、アドバイスいただいた「こまめにメモを取ること」を実行するべく、お小遣いでホワイトボードを購入し、ノルマや予定を書き込むことが習慣に。

提出物の出し忘れ、うっかりミスが目に見えて改善されたことが一つの自信となっています。

 

日記がわりに投稿している当時のインスタグラムを読み返してみると、担当のカウンセラーさんを
「プロフェッショナルにいい人」
と。
タクミが別室登校になった経緯を説明しながら、つい涙が込み上げ、せき込んでしまった時、
「お茶を持ってきますね。ちょうど私も飲みたかったところなんです」
とふわっと笑っておっしゃってくれた一言に心温まったことが思い出されます。

 

★全国の発達障害支援センターは以下から検索できます。

http://www.rehab.go.jp/ddis/相談窓口の情報/#_928

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