中学時代の約半分を別室登校で過ごした長男タクミが高校生になって8か月目。
入学の時点では「1週間でやめる」つもりだったらしい高校。
それが1か月が過ぎ、1学期が過ぎ…もうすぐ冬休みを迎えようとしています。
高校の先生、病院の先生、スクールカウンセラーさん、気にかけてくださる方々、この8か月の間、たくさんの方に相談に乗っていただき、色々な視点からのアドバイスをいただきました。
今回はこの8か月の中でいただいたアドバイスを
「中学時代、学校に行けなかった中学生が高校生になった時頑張らなくていい3つのこと」
にまとめてシェアさせていただきます。
新しい生活のスタートに、不安を抱えていらっしゃるお子さん、親御さんの参考にしていただけるととても嬉しく思います。
【頑張らなくていいこと】その1 毎日登校すること
頑張らなくていいこと、1つ目は、「毎日きちんと登校すること」です。
一学期が終わる頃「学校に通うこと」に疲れてしまったタクミの相談に乗ってくださった先生からのアドバイスは
「完璧に出席しようと思わないで」
「休み休みでいいんだよ」
でした。
自主午前放課がほとんどだった一学期、
けれど、「完璧じゃなくていい」「休んでもいい」「しんどくなったら帰ってもいい」
を自分に許してからは、不思議なことにまるまる一日授業を受ける日がほとんどになりました。
【頑張らなくていいこと】その2 できないことを頑張ること
頑張らなくていいこと、2つ目は「できないことを頑張ること」です。
これは母の私が先生から言われてハッとした言葉なのですが、
「たくみ君、1学期、すごく頑張っていましたよ。
これからのことよりもまず、これまで頑張ってきたことを誉めてあげてください」
と。
たとえば1日を振り返るとき頭に浮かぶことって、
「あの時ああすればよかった」
「あんなこと言わなければよかった」
「今日も○○ができなかった」
って反省が圧倒的に多かったりしませんか?
でも記憶を掘り返してみると
「うまくできたこと」
「言ってみてよかったこと」
「予定通りできたこと」
だって、同じくらい、いや、もっと沢山あるんじゃないでしょうか。
自分を辛くなるほど責めてしまう時って、自分が思うよりもずっと頑張っているはずです。
【頑張らなくていいこと】その3 卒業しなくちゃと思うこと
頑張らなくてもいいこと3つ目は、「卒業しないといけないと思うこと」です。
「今はいろんな選択肢があるからね。
できるだけ君が楽な場所で過ごしてください」
これは、「死にたい」気持ちにとらわれていたタクミに児童精神科医のお医者さんが下さったアドバイスです。
現在令和2年。
通信制高校に通う生徒は年々増えています。
通信制高校に通う生徒の約半数は、全日制高校からの編入生だそうです。
タクミがお守りがわりに保管している通信制高校のパンフレットを見ると、通信制高校からの進学先も、大学、専門学校、留学と多岐にわたっています。
客観的に見ても、通信制高校のメリットはたくさんあります。
自分のペースで受験勉強を進めることができること
生活のリズムを自分のペースで作れること
自分次第で興味のある分野の学びや体験を深めることができること
などなど。
全日制高校に通い始めたけれど、どうしても合わない、通うのが辛いと思ったら、道は他にもあります。
次のステップへの踏み台は、全日制高校だけではありません。
【頑張らなくていいこと】たったひとつ、頑張ったほうがいいこと
最後に、ひとつだけ、これは頑張ってよかったな、と思うことがあります。
それは「困ったとき、他の誰かに助けを求めたこと」です。
アウトプット大全、ストレスフリー超大全など、多くの著書を持つ精神科医樺沢紫苑先生も
「人に相談する」ことの大切さを強調されています。
「優しい人ってたくさんいるんだね」
先日タクミがぽつりとつぶやいていました。
タクミが中学2年生の時に教室で授業を受けることができなくなってから現在まで、タクミと私が得た一番大きな学びは
「人に相談する」
「人の力を借りる」
ということだったのかもしれません。
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