<不登校・別室登校>子どもの「死にたい」に耐え切れなくなった時

50th days

「死にたい」

と、お子さんに言われたことがある。

または現在進行形でよく言われる。

別室登校や不登校のお子さんを持つ親御さんの中には、そんな経験をお持ちの方が少なくないのではないでしょうか。

10代の自殺率が世界的に見ても高い日本ですから、

子どもに死にたいと言われたときの正しい対応を説明してくださっている専門家のサイトはたくさん見つけることができます。

意見を述べずにひたすら聴く

否定しない

励まさない

感情的にならない

などなど

そこに書かれたアドバイスは、的確で数多くの症例に裏打ちされたものなのでしょう。

ただ、親御さんにとって、お子さん発の「死にたい」という言葉の破壊力はすさまじいもの。

それをもろに受けた心理状態では実行が難しいときもあるかもしれません。

今回はわが子発の「死にたい」発言に疲れ切ってしまった時、効果的だった自己治療法をシェアさせていただきたいと思います。


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<子どもの「死にたい」から親の心を守る>「死にたい」は「死にたいくらい辛い」ということ

とはいえ、お子さんが「死にたい」というSOSを出してくれたのはありがたいこと。

「死にたい」は、「死にたくなるほどつらい」

その辛さをなくすにはどうしたらいいの、という心の叫びでもあるからです。

 

私自身のことを振り返ると、中高生時代は辛いことがあると

「死んじゃおうかな」

との思いがふとよぎったり、家族にサヨナラの手紙を何通か書いたりした記憶があります。

それは100%の本心ではないけれど、決して嘘や作り話ではありませんでした。

はけ口になっていた母には、よほど頻繁に口にしていたのでしょうね。

「そういう話、もうしないで」

と時には拒絶されたことも。

 

当時は「なんて冷たい母親なんだ」とがっかりしましたが、今、母の立場になってみるとしみじみ思います。

「母も辛かっただろうな」と。

<子どもの「死にたい」から親の心を守る> 話を聞いてもらう

米国科学アカデミー紀要に掲載された、ハーバード大学のミッチェル博士らの論文によると、
ただ話をするだけでなく「自分について話す」ことで、
快楽をもたらす脳内物質ドーパミンが増えることがわかっています。
(https://kikuhito.net/?p=143より)

 

カタルシス効果ってご存知ですか?
カタルシス効果とは、自分の心の内を話すことによって、マイナスの感情を手放すことができたり癒しの効果を得られたりといった効果のことです。

女性は愚痴を言い合ってストレスを発散するということは、時に否定的な意味でよく言われます。

けれど、再認識しました。

心の内をさらけ出すことは、最高の癒しです。

私がタクミの「死にたい」にノックダウンされそうになった時、心を救い上げてくれるのは

「私でよかったらいつでも話して」

「ひとりでストレスをためないで」

「タクミ君、どうしてる?」

と声をかけてくれる、まわり人たちの声です。

そんな時はお言葉に甘えて泣き言を漏らしてしまうのですが、自分でも明らかに、心の内側がすっきり整頓されて明るく風通しよくなるのがわかるのです。

<子どもの「死にたい」から親の心を守る> 書く

けれど問題に重さがあるだけに、打ち明けることのできるお相手はかなり限定されますよね。

『誰かに話す』ことが難しい場合もあると思います。

そんな時おすすめなのが「書く」こと。

メンタリストDaiGoさんも、下の記事で「書くことによるストレス解消効果」について、詳しく説明されています。

「感情を紙に書く」習慣でストレスは減らせる
ストレスはほとんどの場合、「自分をよく見せよう」「自分の感情を抑えよう」と思ったときに起こります。そうするとメンタルが弱くなりますから、自分の感じたことを“素直に”紙に書いて吐き出しましょう。自分の…

自分の気持ちや状況を俯瞰してみる。

状況を客観的に把握する。

については、「話す」こと以上に効果的なのかもしれません。

<子どもの「死にたい」から親の心を守る> 泣く

「泣くのが苦手」な方以外にとっては、一番手っ取り早い方法です。

「泣く」とりわけ「号泣」に、とても強いストレス解消効果があるのは、科学的にも証明されているそうです。

https://tsukare-kaihuku.com/category19/entry102.html

私もよく泣きます。

ただ、子どもがショックを受けないように一人の時間、一人の空間に限定して、そして家の外に声が漏れないように気を付けて、ですが笑

その時は赤ちゃんのように声を上げて泣きます。

ただ、私の場合、泣いている自分をちょっと冷めた目で見るもう一人の自分を消しきれず、いまいち泣くことに集中できないため効果はまあまあ、といったところ。

素直に感情を発散できるタイプの方はかなりすっきりするのではないでしょうか。

<子どもの「死にたい」から親の心を守る> いったんあきらめる

取り組まれている問題は、日、週単位の短い期間で解決できるものではなく、おそらくある程度の長期戦が見込まれるもの。

長距離走でも登山でも遠泳でも、大切なことは自分のペースを崩さないこと。

辛い状況にあるお子さんを支えるときこそ、自分自身のメンテナンスが大切なのではないでしょうか。

そして、どんなに頑張っても全く甲斐の無いように思えるときってあります。

そんな時はもう

「神様が何とかしてくれる」

っていったん諦めてしまうのも一つ。

「もう打つ手なし」

「やりつくした…」

「これ以上頑張れない」

迷路の行き止まり、高い塀の前に立ちすくんだ時、ふわっと何か大きなものが上に救い上げてくれる。

そんなことって、意外と沢山あるんじゃないかなって思うんです。

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