三月。
卒業式シーズンですね。
この春ご卒業される皆さん、おめでとうございます!
不登校、別室登校のお子さんの中には、卒業式の出欠に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
我が家の長男タクミも、約一年半の別室登校を経て、昨日卒業式に出席しました。
ですが、三学期が始まったころは出欠についてずいぶん悩んでいた様子でした。
<不登校・別室登校> 卒業式に出ない場合
卒業式を欠席する場合、卒業証書の受け取りはどのような形になるのか。
タクミの学校では、後日個人的に受け取りに行くとのことでした。
その他のパターンとしては、
先生が自宅に届けてくださる
保護者が受け取りに行く
自宅に発送していただく
などがあるようです。
どのみち、卒業式に出られなくても、卒業証書は受け取ることはできます。
<不登校・別室登校> 卒業式に参加する場合
次に卒業式に出席することを決めた場合。
卒業式の練習に参加することを勧められると思います。
これも卒業式参加のハードルを高くしている一因かもしれませんね。
タクミは2回ほど参加していました。
もし参加することができなかったとしても、日本の中学校の卒業式では、卒業証書の受け取り方ひとつとっても
壇上に上がり一礼
右に曲がり2秒立ち止まる
といった細かい動き方が指定されていることも多いので、動きのパターンは把握しておいたほうが当日、ワタワタせずに済みます。
<不登校・別室登校> お子さんの気持ち
親御さんの中には、区切りとして卒業式には出席してほしい、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
また、担任の先生から出席を促されることもあるかもしれません。
私と夫は、タクミが行きたければ付き添うけれど、行きたくないならば欠席で全くかまわないスタンスでした。
たったの半日とはいえ、卒業という一種独特の盛り上がりで学校に満ちるイベント。
その中で無駄に疎外感を感じる必要はないと思ったからです。
タクミから出席することにした旨を聞いたときは
「そうなんだ」
とにっこりしましたが、心の中では
「えーーー、本当ですか!?」
と、エクスクラメーションマークが飛び交っていました。
そんなこんなで卒業式を終えたわけですが、
本人が出たくないと言っているならば無理に引きずり出さなくても全然オッケーだな
というのが正直な感想です。
在校生からの送辞、卒業生代表の答辞の内容は、9割がた季節ごとのイベントや部活動の思い出。
イベントや部活に参加していなければ共感したり感動したり、と心動かされることもないでしょう。
卒業生の
「一致団結」
「協調性」
「下級生を引っ張っていくリーダーシップ」
をほめたたえる先生や来賓の方の祝辞も然り。
なにより教室に不登校や別室登校のきっかけとなった、お子さんが会いたくない、顔を見たくないクラスメートがいるのだとしたらなおのこと
「出たくない」
というお子さんの気持ちの表現は、決して些細なものではないと思うのです。
<不登校・別室登校> 卒業式を終えて
卒業式を終え、帰宅したタクミは、言葉も少なく、かなり疲れた表情をしていました。
夕方近くなり、表情が和らいだころ
「お疲れさま」
と声をかけると
「お母さんもお疲れさまでした」
とねぎらいの言葉が返ってきました。
思いもよらない三年間、けれどこの三年間でなければ体験できなかった学びが確かに在りました。
紆余曲折ありましたが、卒業式、タクミにとっては区切りの一つになったようです。
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